冬の養生法は「秋冬養陰」春夏に病気を防ぐ!

ココロとカラダを幸せに!
漢方マイン堂です。

明日は二十四節気の「小寒」。
寒さもこれからが本番を迎える寒の入りですね。

 

この時期にいつも、
風邪をひかないようにするためには?

抵抗力を高めるためには?
強い体づくりのためには?

実は・・・
中医学での冬の養生は、
昨年の夏から始まっていた・・・

 

これを「春夏養陽(しゅんかようよう)」と言います。

冬は、陰陽の「陰」の勢力が増すことから、
身体の陽気が不足します。
寒い冬になって症状が出てしまってから
陽気を補う(温める)のでは、
養生としては少し遅い・・・ということなのですね。

 

中医学の大切で得意とする考え方は、
未病先防・・・未然に病気を防ぐこと。

この時期は、
春夏に病気を防ぐ養生!
がポイントです。

 

中医学での冬の養生法は、
「秋冬養陰(しゅうとうよういん)」です。

寒い時期に、陰(栄養)をきちんと補うことが、
春先の病気を防ぐという考え方です。

 

「陰」は身体を潤す体液のことを言います。

ただ栄養を補給すればいいというのではなく、
「津液(しんえき)」という、
リンパ液などの身体を潤す栄養成分が、
体内に不足しないことが大切なのですね。

春先に、めまい、のぼせ、不眠、うつ状態・・・
などの体調不良が出やすい方。

木の芽どきの不調はメンタル面にも及びます。

春先に鼻炎などのアレルギー症状や、
呼吸器系の症状が出やすい方もいますね。

 

寒い時期には「陰」を補い春の病気を防ぐ!

これが大切です。

「陰」を養う代表方剤には、
「六味地黄丸(ろくみじおうがん)」があります。

腎を補って身体を潤す効果があり、
慢性疾患や炎症に用いることが多い漢方です。

高血圧・糖尿病・慢性腎炎・喘息・
アトピー性皮膚炎など、様々な症状に適用します。

 

ちなみに「六味地黄丸」に、目にいい生薬・・・
枸杞(くこ)と菊花(きっか)を加えた、
「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」も有名です^^

 

◯春に花粉症でいつも目が充血するとう方は、
「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」を早めに服用して、
春先に備えることもオススメです。

◯アレルギー症状や、喘息など呼吸器系に出やすい方には、
「六味地黄丸」に、呼吸器系を強化する生薬・・・
麦門冬(ばくもんどう)や五味子(ごみし)を加えた、
「八仙丸(はっせんがん)」の早めの服用をオススメします。

「八仙丸」は中国では古来から、
不老長寿の薬のといしても珍重されています。

 

「陰虚(体液不足)」体質の方は、
口渇、皮膚の乾燥感、手足のほてり感、不眠・・・
などが見られたりしますので、
体質の目安になさってくださいね。

 

薬膳の「陰」を補う食材は・・・

ゆり根・銀耳(白キクラゲ)・黒きくらげ・
枸杞(くこ)・松の実・銀杏・
白ごま・黒ごま・レンコン・
梅・りんご・みかん・
豚肉・豆乳・牛乳など

 

寒い冬です。
お鍋やスープ、蒸し物、煮物など、
温かいご飯を食べましょう^^

くこの実

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心から感謝しています。