漢方にどんなイメージをお持ちですか?
私にとっての漢方は、
暮らしのなかに普通にあるものです。
母は私が生まれた頃に薬店を始めました。
いつも漢方が身近にありました。
私が風邪をひくと、
葛根湯をはじめ、香蘇散、柴胡桂枝湯、麦門冬湯・・・
いろいろ処方してくれました。
お腹が痛ければ、六君子湯、小建中湯。
生理痛には、安中散もよく効きました。
このように馴染み深くて、いつでもそばにあります。
自分の体質を知って使い方が分かると、とても重宝します。
漢方は、効能の高い薬草を中心としたお薬です。
いくつかの生薬が配合されています。
- 効果の高い主役となるもの
- 主役を助けて効果を高めるもの
- 副作用を軽減させるような働きで補佐するもの
- 病変部位に働きを導くものや、構成生薬を調和させるのもの
民間療法のように一つの薬草ではなくて、
最も高い治療効果が得られるように
生薬がいくつか配合されているのが漢方薬です。
何千年も昔から引き継がれた、経験と知恵による賜物です。